「八日目の蝉」、井上真央と永作博美の宿命

直木賞作家、角田光代原作の母性をテーマにしたヒューマンサスペンスドラマ
出演者
野々宮希和子/宮田京子:永作博美画像
秋山恵理菜/宮田薫:井上真央
安藤千草:小池栄子
秋山丈博:田中哲司
秋山恵津子:森口瑶子
沢田久美:市川実和子
エンゼル:余貴美子
恋人の岸田:劇団ひとり


監督は成島出、「孤高のメス」がある。
147分、2011年制作
東宝映画

本当の母よりもっと素敵な女性を母と信じたばっかりに、
母性を感じれなくなった女性が自分の生い立ちと向き合うことによって、
閉ざされていた自分の母性を解き放つまでのヒューマンドラマだ、
と思った。
画像


野々宮希和子は堕胎する。。
産みたかったのだが、恋愛の相手、秋山には妻がいる。
将来の約束を匂わす秋山の説得によって泣く泣く子供をあきらめたというのに、
秋山の妻は、子供を産んだのだ。
雨の日、脱力感を感じながら秋山の家の前をさまよっていると
夫婦は子供をおいて車で出掛ける。
無意識に秋山の家に押し入ると子供の泣き声がする。
子供のところへ行き思わず抱き抱えると、純真無垢な笑顔がかえってくる。
その瞬間、赤ん坊は希和子の子、薫になったと思えたのだ。
希和子は薫を抱え、知り合いのところを転々とする。
だが、その後沢田久美を介し、エンゼルホームに転がり込む。
教祖のエンゼルが作った、
女だけが住む駆け込み寺のようなところだ。
だがそこにも別件で警察の手がのびてきて、
沢田久美の実家のある、小豆島へ落ち延びる。
そこで、薫との幸せな毎日を送っていくのだが。。。

このドラマはNHKでも壇れい、北乃きいのキャスティングで放映された。壇れいほどの器量の持ち主ならば目立ってしまい直ぐに見つかってしまうだろうに、などと思ったのを覚えている。
映画では永作博美が希和子を演じた。秋山の妻役の森口瑶子との対比が取れていた。
永作の薄幸そうな顔立ちと我が強くワガママそうな森口の顔立ち、
子供に全てをかける希和子に対し、
ブライトを全面に押し出し自己主張する秋山の妻、
恵理菜となった薫が懐けないで心を閉ざす理由が良くわかった。

薫が希和子との関係を見直すキッカケを作った千草役は小池栄子だ。
画面に出て来た時、変な違和感を感じた。姿勢が変なのだ。
良くある演技過剰かな?と思ったが、徐々に千草の正体が明らかにされ
なるほど、だからなんだ、
小池栄子さん、もう立派な女優さんですねと
感心させられてしまった。

物語の原因を作った秋山丈博役だが、
この映画では目立ち過ぎてはいけない。
陰の薄い人が似合うので田中哲司になったのだろうが、
森口瑶子演じる美人の妻ばかりか、希和子までたらし込む器量が伝わって来なかったのは、残念だ。

もっと知りたい方は
「八日目の蝉」、井上真央と永作博美の宿命

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